私は専門学校へ通っていた頃、介護福祉士になることやめています。なぜなら、1ヶ月の介護実習中、私が思い描く介護とはかけ離れていたからです。

半ば惰性で職場を探していた私は、ゆく先々の職場見学でいわば粗探しのような見方しかできませんでした。

きっと、心が前向きではなかったからです。どうしても理想とのギャップばかり気になってしまい、自分の行き先が見つからないと思っていました。

そんな気持ちを専門学校の先生に相談をしたところ、アドバンスグループをご紹介いただき、職場を見学しました。

この場所は、私の理想でした。ここで働いてみたい。採用いただいたときはとても嬉しかったです。

”みかん事件”は私をより一層、介護の道を明るく照らしてくれる良い事件。

当時カルテの情報から利用者様を知ろうとしてしまい、自分で見聞きすることができていませんでした。

みかんが大好きな利用者様が、召し上がる時に薄皮を取って欲しい方でした。その日は薄皮がついたまま。利用者さまは喉に薄皮が張り付いてお困りのところ、私は助けを求められてどうしていいかわかりませんでしたが、背中を叩いてあげることしかできない・・・。

すると、薄皮が口からでて、利用者様のお困りを解決できたこと。この小さな自信がきっかけとなり、カルテだけでは分からない、人と人とで向き合うことの大切さを介護のお仕事のモットーとできるようにりました。